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石塚ともさん(2007/10/05)

2007年9月に平和省地球会議のNVCのワークショップ(講師:Miki Kashtanミキ・カシュタン)に参加された「ローフード」 著者石塚ともさんのお声です。

ご本人からご許可をいただき、ブログから転載いたします。

転載元:http://isl.seesaa.net/article/58968354.html



2007年10月05日

ノン・バイオレント・コミュニケーション

平和省地球会議のワークショップの一つとして、
ノン・バイオレント・コミュニケーションのWSに出ました。

(以下、JUMPのMLに流した投稿から転載)


「ニーズとストラテジーの違い」

人が欲求を満たそうとするとき、
その中に「ニーズ」と「ストラテジー」が含まれる。

人間の「ニーズ」の数はそう多くない。

例えば、
「自分の存在を認められたい」
「自分の心に正直になりたい」
「安心感を感じたい」
など。

これに、実にさまざまなストラテジーで飾り付けされる。

「自分の存在を認められたい」というニーズがあって、

「自分のある意見を通したい」
「ある学校、ある会社の就職試験に受かりたい」
「夫や恋人から愛されたい」
「スリムな身体をキープしたい」
など、いろいろ出てくる。

確信的なニーズに近づくほど、ことばは一般的になる。
また、登場人物は「自分だけ」になる。
ストラテジーでは、
「ある意見」「ある学校」「夫」「恋人」「身体がスリムであること」など
個別性が出てくる。ここにこだわることが執着になる危険がある。
逆に、自分の深いニーズを知ることで、このこだわりではない
別の選択肢を見出す自由が生まれる。

相手の深いニーズを汲み取ってあげたとき、
深い共感、人と人とのつながりが起こる。


そこまでまとめて、
一例として、
ビルマで殺されたジャーナリストの長井さん、の事件を考えてみる。


彼を死においやった側には、ある「ニーズ」があった。

「長井さんを殺したい」はストラテジーで、ニーズではない。
(長井さん、という個別性がある)

「軍事政権を維持したい」もストラテジーで、ニーズではない。
(軍事政権、という個別性がある)

「軍事政権によって得られる利権を得たい」も
ストラテジーで、ニーズではない。
(以下同じ)

NVCでは別に「こうしてはいけない」という禁じ手を作っているわけではないが、
大事なことは、
上記のような点を指摘して糾弾しても、相手が変わる見込みはきわめて低い、
ということ。


一方、「ニーズ」を捉えることは、近しい相手、強力な感情をかきたてられる
相手だと、しばしば難しい。

しかし、それを捕らえてあげたとき、劇的な変化が起こる。

私なりに考えて、
「軍事政権が好き=安寧を得たい」と仮定してみる。

「あなたは、安寧が得たいのですね」
と投げかけたとき、何が起こるか。